サイネージを街のシンボルに変える
――「TORANOMON HILLS CLOCK」は虎ノ門ヒルズ駅の巨大なサイネージを使って大きな時計を生み出しています。これはどういうきっかけでつくられたものなんでしょうか。
朴正義(以下、朴):虎ノ門ヒルズステーションタワーの開業にあたって、TOKYO NODEだけでなく虎ノ門ヒルズの演出として駅前のサイネージを使った企画を考えられないかと森ビルさんからご相談をいただいたんです。当初は開業時に表示されるものとそれ以降日常的に表示されるもの、2種類のコンテンツをつくることになっていました。しかし、議論するなかで、コンテンツをつくりわけるのではなく巨大なサイネージを使って虎ノ門の街開きにふさわしいものをつくりつつ、普段は待ち合わせ場所のように機能するものをつくるのがいいのではないかと話していくようになりました。