感性を言葉で紐解きながら進んだ制作
――11の展示室から構成された「蜷川実花展 Eternity in a Moment 瞬きの中の永遠」は蜷川さん史上最大規模の展示と言えます。EiMのみなさんはこの展示に向けて1年間活動されてきたそうですね。
蜷川実花(以下、蜷川):去年の秋にTOKYO NODEでの展示が決まってから、1年かけてみんなで作品をつくりつづけてきました。展示が決まったタイミングでは《胡蝶のめぐる季節 Seasons: Flight with Butterfly》しか発表していなかったので、よく(杉山)央くんは私たちを信じてくれたなと(笑)。
宮田裕章(以下、宮田):そもそもEiM自体が結成したばかりですし、新人バンドのようなものでしたからね(笑)。
杉山央(以下、杉山):おふたりを信じてよかったです(笑)。ぼくはEiMのメンバーでもありつつ、構想段階からTOKYO NODEに携わってきました。コロナ禍以降の都市の価値を問い、領域を超えたつながりを生み出そうとしているTOKYO NODEは、蜷川さんと宮田さんの活動と共鳴すると思ったんですよね。