シリーズ制作の過程で生まれた膨大な原画、設定資料、絵コンテなどの未公開資料を含む、1600点以上の貴重なアーカイブを一挙公開。歴代作品の名シーンに加え、2026年放送予定の新作アニメ原画も先行公開され、攻殻機動隊の全てを網羅する構成となっています。
本展のタイトル『Ghost and the Shell』には、攻殻機動隊の根源にある二つの概念をあえて切り離す意図が込められています。
〈GHOST=人間にのみ存在するとされる、人間と機械を隔てるもの。霊魂のこと。〉
〈SHELL=義体を含む身体という器〉
これまで “GHOST IN THE SHELL(器の内に宿る魂)” として一体化して語られてきた二つの概念を、“GHOST
AND THE SHELL(魂と器)” として対峙させることで、「人間とは何か?」を改めて見つめ直します。攻殻機動隊が提示し続けてきた核心的テーマを、全アニメシリーズを横断しながら紐解いていきます。
全アニメシリーズを横断する史上初の大規模展。
Chapter 1
全シリーズを横断する1600点以上のアーカイブ展示と2026年新作アニメ原画の先行公開
Chapter 2
攻殻機動隊全作品を横断する展示構成 ― 1600点超の原画アーカイブとインスタレーション
本展は、攻殻機動隊の全アニメ作品の世界に“ダイブ”できる検索体験「NODE(思考の結節点)」から始まり、歴代監督がそれぞれの「Ghost」と「Shell」を語る「STORY(世界への導入)」、そして本展の中心となる1600点を超える制作資料へと続きます。シリーズを横断する世界観と制作の軌跡を、体系的に提示する展示です。
GALLERY A "NODE”(思考の結節点)情報に“ダイブ”する体験
来場者自身が攻殻機動隊の世界の情報ネットワークに接続し、「思考の結節点」となる体験を提供します。「巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”」と「“知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell”」の2作品が、会場全体を電脳空間へと変貌させます。
-巨大電脳ネットワークビジュアライザー “Nerve Net”
攻殻機動隊の全作品世界に“ダイブ”できる、究極の検索体験。会場の壁一面を覆う巨大なマッピング空間では、来場者が情報の海を泳ぎ、数々の作品シーンを呼び覚まし、空間そのものが呼吸するように変化していく。体験者自身の「思考」や「探索」が展示の一部となる全能検索インスタレーションです。
-“知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell”
攻殻機動隊を象徴する名場面、「有線接続」が現実空間に立ち上がる。天井高15メートルの闇から降り注ぐ無数のケーブルが、まるで神経の束のようにモニタへとつながり、巨大な電脳ネットを起動させる。情報が脈打ち、都市が覚醒する瞬間を、身体で体感できる作品です。
GALLERY B “DIG”(掘り起こす)1,600点超の原画と現実世界の交錯
シリーズ全アニメ作品へアクセスできる1600点以上の原画資料を公開。原画、設定、美術、背景資料など制作現場で生まれた多彩な資料から、キャラクターが直面するGhostとShellの物語を多面的に掘り下げます。
Collaboration Artist Exhibition
攻殻機動隊は多くのアーティストやクリエイターに影響を与え続けてきました。本展では、作品に影響を受けたアーティストや、攻殻機動隊の描く世界と親和性の高いアーティスト作品を展示します。
-「Sexy Robot_The Ghost in the Shell type 1」(2026年)
現代美術家の空山基が士郎正宗・原作による『攻殻機動隊』の草薙素子(くさなぎもとこ)をモデルに制作した新作彫像。サイバーパンクSFを象徴する草薙素子を、空山独自の解釈によって“未来の身体”として再構築した本作は、攻殻機動隊シリーズが問い続けてきた〈人間と機械の境界〉というテーマと、空山自身の創作の核心が交差する、まさに同時代的な表現実験といえる作品。本作品は、本展にて世界初公開。
© Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
© Shirow Masamune / KODANSHA
Special Installation
-笑い男になる鏡 "Laughing Man Mirror"
『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』シリーズで描かれたサイバーテロ事件・通称”笑い男事件”。AR技術とプログラミングにより、「笑い男」が展覧会現場に出現。本展では、顔がリアルタイムでマスキングされるハッキング技術を再現し、“見る者”と“見られる者”の境界が揺らぐハック体験を提供します。
Chapter 3
攻殻機動隊展を形づくるクリエイターとコラボレーションアーティスト ― 多分野の才能が交差する空間
本展の空間を立ち上げるのは、建築、デザイン、テクノロジー、映像、装置など多様な領域で活動するクリエイターたちです。彼らの協働により、攻殻機動隊の世界観は現実空間へと“電脳化”され、来場者は作品世界へ直接接続する体験へと導かれます。さらに、攻殻機動隊に影響を受け、シリーズのテーマと親和性の高いコラボレーションアーティストの作品も展示され、創造の広がりを体感できます。
Creater
-元木大輔/DDAA
建築家。本展会場設計を担当。
DDAAは建築、都市計画、ランドスケープ、インテリア、プロダクト、コンセプトメイキングなど幅広い分野で活動する建築・デザイン事務所。併設するDDAA
LABでは、建築的思考を軸に独自のリサーチやプロトタイピングを通じて社会性のある実験的デザインを行い、両チームがフィードバックを繰り返しながらイノベーティブなアイデアを社会に提供している。
-松山周平
株式会社 enigma 代表取締役、Artistic Director。巨大電脳ネットワークビジュアライザー
“Nerve Net”の制作を担当。
先端技術を活かしたアートインスタレーション、ライブ演出、空間演出を手掛ける。クリエイティブレーベル
nor にも参画し、テクノロジー×アートをテーマに作品を展開。NTT運営の美術館「ICC」や六本木アートナイトをはじめ、国内外のアートフェスティバルやミュージアムで展示を行う。著書に『Visual
Thinking with TouchDesigner』がある。
-寺山紀彦
デザイナー・美術作家。“知の遺跡” “World Tree: Ghost and the Shell”の制作を担当。
日本でデザインを学んだ後、オランダのDesign Academy Eindhovenに留学し、コンセプチュアルデザインを体感。帰国後にstudio
noteを立ち上げ、多岐にわたるデザイン活動を展開。アート制作も行い、海外アートフェアやギャラリーでの展示など作家としても活動している。
-浅井睦
Metalium LLC代表/装置作家。笑い男になる鏡 “Laughing Man Mirror”の制作を担当。
1991年大阪府生まれ。舞鶴工業高等専門学校機械工学科修了、IAMAS博士課程前期修了。日常生活の中で感じられる感覚的な事象を取り扱い、デバイス/映像/体験を装置として捉え、それらが生み出す現象を取り扱い制作を行う。
-Quentin Deronzier
Director & Visual Artist。本展プロモーションビデオ・キービジュアルを担当。
鋭敏な視覚的想像力を持つフィルムメーカーであり、ワールドビルダー(仮想世界の構築者)。大胆な物語のアイデアを現代的で没入感のあるストーリーテリングへと発展させ、3D、バーチャル環境、実写を融合させることで観客を鮮やかな感情空間へと引き込む。Drake、The
Weeknd、Doja Cat、MIA、Foals、Orelsan、Petit Biscuitなどのミュージックビデオのほか、ナイキ、Google、ルイ・ヴィトン、ミュグレー、バレンシアガ、オーデマ
ピゲ、ルノー、オリンピックなど多数の広告キャンペーンを手掛けている。
Collaboration Artist
-空山基
アーティスト
空山基は、人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっているアーティスト。その名を世に知らしめた「セクシーロボット」シリーズでは、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現によって、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えた。空山の作品は、ニューヨーク近代美術館やスミソニアン博物館、香港
M+ のパーマネントコレクションに収蔵されている他、名だたる展覧会で広く世界中で発表されている。
© Hajime Sorayama. Courtesy of NANZUKA
Chapter 4
手で掘り起こす記憶 “Analog Dig”
アニメ制作で使用された「カット袋」を来場者が自らの手でめくり、内部に収められた複製原画を持ち帰ることができる参加型体験です。作り手の温度が残る原画の記憶に直接触れられる、本展ならではの“手で掘り起こす”DIG体験となっています。
価格:1袋 2,000円(税込)
※入場後現地にて販売
※無くなり次第終了。体験再開時期は公式SNSでお知らせいたします。
※画像の複製原画はサンプルです。同封の枚数や内容は異なる可能性がございます。
Chapter 5
ARグラスを装着し電脳感覚で楽しむ拡張原画体験
現実世界を拡張するARグラスを装着しタチコマと一緒に会場を巡ります。目の前によみがえる名シーンの数々。アニメの中で描かれてきた電脳感覚を疑似体験しながら楽しむ未来の鑑賞スタイルです。
※オプショナル体験
Chapter 6
過去最大規模のオリジナルグッズを攻殻の世界を再現するイマーシブストアで
過去最大規模。
《攻殻機動隊》の30年、そのすべてを。
全シリーズを横断する100種超の展覧会オリジナルグッズと、60種を超えるブランド・クリエイターコラボレーションが集結。
公式展覧会だからこそ実現した、シリーズの枠を越える“過去最大規模のグッズラインナップ”が、ついに実現しました。
Tシャツやフーディーなどのアパレルは、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)から『S.A.C』『ARISE』『SAC_2045』、
さらには1997年発売のPlayStation用ゲーム『GHOST IN THE SHELL』まで、全作品を網羅。
作品ごとの思想や時代性を、「アニメ×ファッション」の視点で再構築したコレクションです。
また、WACKO MARIA、BRAIN DEAD、G-SHOCK、HATRA、GEEKS RULE、atmos
× REEBOK をはじめとする国内外の注目ブランドとのコラボレーション、空山基・米山舞・河村康輔・Weirdcore
らによるアートコラボレーション、さらには日本各地の伝統技法と融合したプレミアムクラフトまで一挙に展開。
《攻殻機動隊》の世界観を空間ごと再構築した展覧会限定ストアで、特別なショッピング体験をお楽しみください。